大一文字・大文字
●がんがら火(Part2) 大一文字・大文字焼
「がんがら火」の続編です。
8月24日の「がんがら火」の日、五月山の2カ所の斜面で「大一文字」と「大文字」が灯されました。池田市の城山町が「大一文字」を、建石町が「大文字」を行っています。どちらも「愛宕火」の火祭り神事で、池田の夏の終わりを告げる風物詩にもなっています。
[大一文字]
まずは「大一文字」から。
「大一文字」は五月山の秀望台(五月山ハイキング・大文字コースで紹介)の下の斜面に灯されます。
なぜ「大一」なのかは不明だそうです。
当日の午後4時頃に秀望台に上るとすでに準備が整っていました。
1.6mの鉄パイプの上に丸い鉄鉢を置いてさらに薪を乗せます。3m間隔で36本立てています。
五月山の上にある「愛宕神社」あたりから黒い煙がのぼり、そのあとオレンジ色の火がドライブウェイに沿って下へ移動するのが見えました。神事で使用したご神火を小松明に移して、その火が山を下っているのです。
秀望台に到着、火が分けられました。小松明はさらに下っていきました。
午後7時30分。いよいよ点火です。
この頃、綾羽町では山から下った小松明の火が大松明に移されています。
「大」の字ができてあとは「一」の文字。点火する人の姿が見えます。
猪名川に架かる呉服橋から見た「大一文字」。左はライトアップされたビッグハープです。
右に目をやると、大明ヶ原の斜面に点火された「大文字」の炎が見えますが、2カ所の斜面の向いている方向が異なるためかなり斜めから見ているので大の字には見えません。
その「大文字」を正面からみようと、建石町に向かいました。
[大文字]
「大文字」と「大一文字」。同じ24日に同じ五月山の斜面に灯されるのでどちらも同じ一つの神事かと長い間思っていましたが、実はまったく別の行事なのです。
「大文字」は建石町にある「星の宮」(織姫伝説の伝わる古いこぢんまりした神社)の神事の一つです。
こちらの行事は「京都愛宕神社」から火をもらい、その火を五月山・大明ヶ原の「大文字」に献灯。その火をを「子ども松明」に移して子どもたちの手によって山を下り、「星の宮」に奉納されるのです。
星の宮の前から見た「大文字」。建物の屋根が邪魔して一部が隠れています。
真正面から見ようとさらに東にある公園に向かいました。
「大明ヶ原」の斜面。ここに大文字が灯されます。
五月山ハイキング・五月平コースでも紹介したようにここからの眺望は抜群で、大阪平野が一望の下に見渡せました。
したがって大阪のどこからでも「大文字」が見えるんですね。ただ遠くからは点にしかみえないでしょうが・・・。
途中、建石町のどこの民家にも提灯がかけられていました。
「大文字」とは関係ありませんが、「あわん堂」にも寄ってみました。
ご本尊は「薬師如来立像」で今日は特別に公開していました。
そして、「大文字」がよく見えるはずの公園に到着。山の方に目を移しましたが、・・・・!
真っ暗です。何も見えません。
消、え、た・・・!
そうなんです。公園に着いた時はすでに消火したあとだったのです。薪が燃え尽きるまで灯すのではなく、時間になると消防のホースで消すのだそうです。
もっと時間をちゃんと調べて計画的に回ればよかったのですが・・・。猪名川花火大会に続いて、
とほほ・・・!
●以前、がんがら火・大文字大一文字焼・猪名川花火大会は同じ日(8月24日)に開催されていましたが、阪神高速の延伸に伴って花火大会が規制によって土曜日の開催に変わっています。
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いやー景色はよさそうですが、この時期いかにも暑(熱)そうですね。冬かせめて秋に催すものならもっと盛り上がる祭りになるかもしれませんね、いまさらいう話ではないかもしれませんが。それとも残暑の中でこそ大汗かくことに意義があるんですかね。とにかくご苦労様です。
投稿: 平戸皆空 | 2012年8月28日 (火) 07時50分